東証1部への道:その3、新興市場について(前編)

久方ぶりの更新となります。申し訳ありません。

さて、前回下記のように予告しました。

さて、いかに健全な事業を行っているとはいっても、会社の管理体制がボロボロでは上場後にロクでもない目に遭います。このあたりは次回へ。


が、思いっきり煮詰ってしまい、ろくに話が進みません。

というわけで、その2を飛ばしてベンチャー企業が最初に上場するであろう新興市場について、概要を書いていきます。

会社の規模など、比較的敷居が低いのはグリーンシートですね。

ただし、知名度が低く、取り扱い証券会社が少ないこともあり、取引高(流動性)はかなり低い傾向があります。

ディー・ブレイン証券が、グリーンシートのWEB上審査を提供しています。一度試してみるのもよいでしょうね。

最近では、丸美総額10億円の調達(注:公募と私募・縁故増資の合計)を果たすなど、存在感は増してきているようです。

地方市場:札幌アンビシャス、福岡Q-Board

アンビシャスは・・・まぁあれですね(w
Q-Boardは・・・九州のQですね。(つづりがおかしいという突っ込みはなしで)

共に地元の企業に(ほぼ)限定している、というのがひとつの特徴ですね。
また、アンビシャスやQ-Boardに上場する銘柄の約定代金がそれぞれの市場のトップであることも珍しくなく、知名度もだいぶ上がってきたのではないか、と思われます。
名証セントレックス

中部空港の愛称「セントレア」と同じく、中部を意味する「センター」と取引所を意味する「エクスチェンジ」を組み合わせた市場名ですね。

基準はあまり他の市場と変わらないはずなのですが、上場審査が妙に甘いと噂されています(w
・・・まぁ、HやKといった話題たっぷりな中堅どころの証券会社が主幹事をやっているので、余計にそのような噂が立つのでしょうが・・・。

売買代金は名証の中では上位に位置する銘柄が多いですね。
社長が詐欺で逮捕されたり、1週間ちょっとで公募価格の半分まで下落する銘柄が出たりと、悪い意味で知名度が高いといえます(w


JASDAQ、ヘラクレス、マザースについては、また後日。

この記事へのコメント

2005/09/13, 日経金融新聞, 3ページ,
2005年09月13日 20:03
札幌発――札証「あんびしゃす」活性化急ぐ(列島金融ふぁいる)

上場基準緩和、質に不安も
 札幌証券取引所(札幌市、伊藤義郎理事長)が新興企業向け市場「あんびしゃす」の活性化に乗り出した。年内にも上場基準を緩和する方針で、東証まざーずやじゃすだっく証券取引所などとの違いを打ち出し、生き残りを目指す。ただ十分な審査体制がない中で上場基準を緩めた場合、上場企業の質の低下を招きかねない危うさも秘めている。
 「上場基準のはーどるを下げて欲しい」。六月中旬、札証を訪れた人材派遣会社きゃりあばんくの佐藤良雄社長は札証役員にこう要請した。佐藤社長は道内べんちゃー企業の会員組織であるあんびしゃすくらぶの会長。上場を目指す企業の意見を代弁した。
 こうした要望を受け、札証は七月の理事会で、あんびしゃす市場の上場基準緩和に向け調査をすると決めた。あんびしゃすには現在、「営業利益が出ていること」「株主資本が2億円以上で時価総額3億円以上」または「株主資本がぷらすで時価総額5億円以上」といった上場基準がある。
2005/09/13, 日経金融新聞, 3ページ,
2005年09月13日 20:04
 らいばるである地方証取の新興企業向け市場の中で、福岡証券取引所のQぼーどや名古屋証券取引所のせんとれっくす市場では、純資産の金額や利益の有無に関してこうした基準はない。このため、あんびしゃす市場の方が相対的に厳しい上場基準になっており、「上場を目指すべんちゃー企業の障害になっている」という声が出ていた。
 札証は証券会社の公開引き受け担当者らにひありんぐしたうえで、年内にも上場基準緩和の具体策について結論を出す方針だ。
 札証が上場基準の緩和を急ぐ背景には、重複上場を含めて札証の上場企業が減るなか、あんびしゃす市場の存在感が高まっていることがある。今年1-6月の単独上場14銘柄の売買代金をみると、あんびしゃす銘柄は2銘柄だけにもかかわらず、売買代金しぇあの47%を占めた。しかもあんびしゃす銘柄の売買代金は、前年同期比83%増と大幅に伸びている。
 上場企業数の減少に伴う収入減に苦しむ札証にとって、あんびしゃす市場への期待は大きい。
2005/09/13, 日経金融新聞, 3ページ,
2005年09月13日 20:05
 ただ上場基準の引き下げは「もろ刃の剣」となるりすくがある。
 上場時の時価総額基準が低ければ低いほど上場は簡単になるが、代わりに流動性が低下し、株価は振れやすくなる。例えばあんびしゃす上場のしすてむ開発会社あるふぁ・とれんどの株価は16万円前後で横ばいを続けていたが、投資会社として知られるふぁーすと・ぱーとなーず(東京・港、平山達大社長)との業務提携の発表以降、一本調子で上昇。2か月余りで一時49万円まで急騰した。
 札証には上場推進部はあるが、審査部は存在しない。上場申請があった場合、総務部の職員が審査を担当することになり、上場審査体制にも不安が残る。
 札証はこれまで年間数千万円の赤字が続いていたが、今年度から会員となる証券会社の会費手数料を値上げし、「収支均衡にほぼめどを付けた」(伊藤理事長)という。上場基準緩和が起死回生の一打となるのか。札証自体の存廃もかかっている。
(札幌支社 土居倫之)

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